期 日 2018年6月23日(土)
会 場 横浜市立大学 理学系研究棟1階 生命環境実習室
(京浜急行 金沢八景駅下車 徒歩5分)
受付 13:30~
講演会 14:00~15:00
総会 15:00~15:30
研究発表会 15:30~17:30
懇親会 17:30~19:30
講 師 有泉 高史 先生
玉川大学農学部生産農学科
理科教員養成プログラム 教授
演 題 カエルの発生を立体的に理解できる “デジアナ教材”の作成と活用法
ヒキガエルは両生類の代表として,その発生の過程が高校『生物』の教科書や資料集で解説さ れている.しかし,産卵は春先のわずか数日に限られるため,受精卵が発生していく様子を授業 中に観察させることは不可能に近い.実物を知らない生徒たちが,写真や模式図からカエルの発 生を理解することは容易ではない.そこで本講演では,カエルの発生を立体的に理解するための デジタル教材とアナログ教材の作成と活用法を紹介する.デジタル教材としてタブレット端末で 観察できる胚の 3D モデル(コンピュータグラフィックス)を,アナログ教材として実物の胚や 幼生を埋め込んだ樹脂標本を紹介する.3D モデルを用いれば,胚の任意の断面を表示でき,アニ メーション機能を使ってさまざまな方向から胚を観察できる.樹脂標本については,教科書に記 載されている 20 段階の代表的な胚や幼生の標本を作製した.原腸胚や神経胚については内部構 造を詳しく観察できる断面標本も作製した.「動物の発生」の単元は実際に見たことのないもの を暗記しなくてはならない,などの理由で苦手意識をもつ生徒が多い.本講演で紹介するデジタ ル教材とアナログ教材を融合あるいは共存させた“デジアナ教材”が相乗的な効果を発揮すれば, 「動物の発生」がさらに魅力的な単元になるに違いないだろう
15:30~16:30(発表15分 質疑5分)
(1)タブレットスコープを用いた体細胞分裂の観察-酢酸ダーリア法によるニンニク根端細胞の観察-
苗川博史(東京農業大学・教職・学術情報課程)
(2)高大連携による高校生のための分子生物学実験の実践-「遺伝子」のより深い理解を求めて-
井上陽子(県立高浜高等学校)
(3)生徒主体による課題解決型学習を取り入れたサイエンス教室の取り組み
古橋卓○,水上勇佑,松木南々花,桜井宏樹(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校)
16:30~17:30
(4)生物基礎における『学び合い』の効果
矢部重樹(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校)
(5)ヒトの進化の生物の授業での扱いかた
野村浩一郎(県立柏陽高等学校)
(6)メダカの初期発生における油滴の動きに関する動画の紹介
渡辺克己(北里大学・教職課程)