2017年度 総会・研究発表会

期 日  2017年7月1日(土)
会 場  横浜市立大学 理学系研究棟1階 生命環境実習室
      (京浜急行 金沢八景駅下車 徒歩5分)

受付      13:30~
講演会    14:00~15:00
総会      15:00~15:30
研究発表会  15:35~16:55
懇親会    17:10~19:30

講演会
講 師  石田 健一郎 先生
     筑波大学生命環境系 生命環境科学研究科
     (生物科学専攻)教授      

演 題  生物の大系統と細胞内共生が駆動する藻類の多様性
     -マトリョーシカ型進化がもたらした生物世界-

 生物を5つの「界」に分ける5界説は世の中に広く浸透していましたが、近年の分子系統解析の発達により、真核生物にはもっと多くの主要系統群(スーパーグループ)が存在することが明らかになってきました。これによりこれまで主要な生物群と考えられていた「動物」、「植物」、「菌」などは真核生物全体の多様性のごく一部に過ぎないことが見えてきました。同時に、「藻類」として一括りにされていた光合成をする真核生物は、実は上記の様々な主要系統群に散らばって存在する多系統群であることも明らかになったのです。この状況は、二次共生と呼ばれる細胞内共生を介した葉緑体の水平伝播によってもたらされたことがわかっています。
今回の講演では、系統関係に基づいた生物の大きな分類についての現状と、細胞内共生による葉緑体の進化と藻類の多様化などについて、地球史などとの関連も含めて概説してみたいと思います


研究発表会プログラム (発表15分 質疑5分)

15:30~16:30

(1)カイコの生活環を探る継続観察および実験
  苗川博史(東京農業大学・教職・学術情報課程) 

(2)イシクラゲの利用に関する研究
  田中雅彦(県立平塚農業高等学校)

(3)中学校理科における生物多様性教育
  -被子植物の多様性を実感できる教材の検討- 
  横山一郎(湘南学園中学校高等学校)

16:30~17:10

(4)高大連携による高校生のための分子生物学実験の実践
  -「遺伝子」のより深い理解を求めて-
  井上陽子(県立高浜高等学校)

(5)線虫の化学走性
  鈴木恵子(法政女子高等学校)

(6)準備がいらないすぐできるアクティブラーニングを取り入れた授業の報告
  -生物基礎の細胞と免疫の授業の取り組み-
  野村浩一郎(県立柏陽高等学校)